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2010年8月8日日曜日

レコード展、始まりました。


■特別展 「昭和歌謡・レコードに耳を澄ませば」
■期 日 8月8日(日)~8月29日(日)
■休館日 毎週月曜日

 本日より、元陣屋特別展が始まりました。昭和初期から昭和40年ころまでのレコードを展示し、流行歌や歌手、その時代背景について解説しています。また、会場内にはレコードプレーヤーも用意し、展示してあるレコードを実際に鳴らして聞くこともできるようになっています。


 こちらは学研の「大人の科学」から「ベルリナー式円盤蓄音機」。針とコップを使い、CDーROMやカップ麺のフタなどに音を録音・再生できるというものです。午後1時~2時の間にご来場いただければ実際に録音・再生を体験することができます。
 ※8月14日~16日は12時~13時までです。

 さて、ところでレコードはいったい誰が発明したのでしょうか。展示の導入部分から少しだけご紹介いたしますね。

■レコードを発明したのは誰?


・最初のレコードは筒型だった
 世界で初めて音を記録、再生する仕組みを作ったのは発明王として 有名なトーマス・エジソンです。彼は1877年12月6日、フォノグラフという機械を発表します。これは真鍮でできた円筒型のものに針で音を記録・再生する世界初の発明でした。「空気の振動を溝に凸凹で記録する」ことで、眼に見えない「音」というものを形に残すことができるようになったのです。

・エジソン VS ベルリナー の熾烈な戦い
 エジソンの発明したフォノグラフは画期的でしたが、円筒型であるため複製が難しいことや、破損しやすいなどの欠点を抱えていました。
 現在のレコードにつながる円盤型の録音機を発明したのはエミール・ベルリナーです。エジソンの発表から10年たった1887年、彼はグラモフォンという機械を発明します。最大の特徴は丸くて薄い円盤に音を記録できることで、これにより音源の複製が容易になり、他にも盤面にレーベルを貼ったり、省スペースで収納できるなどの利点がありました。また、音の溝を従来の縦方向ではなく横に振動するようにしたため、溝の深さが一定になり、音の安定性が格段に上昇したのです。
 エジソンはこれに対抗し、円筒をロウ缶にして音質を向上させたり、複製技術を開発したりして円筒式の蓄音機を作り続け、アメリカではエジソン方式が、ヨーロッパではベルリナー方式が主流となりましたが、結果的に大量生産に向いているベルリナーのレコードが一般的になっていきました。「誰が“レコード”を発明したのか?」という質問に関しては、蓄音機を発明したのはエジソンですが、いわゆる円盤型の“レコード”を発明したのはベルリナーである、ということが言えそうです。

 皆様のご来場をお待ちしております。