ニシン。江戸時代後半から戦後にかけて約200年に渡り、増毛の経済を支えてきた魚です。しかし、昭和20年に4万トン以上水揚げのあったニシンはその後急速に数を減らしていき、昭和30年にはついに千トン台まで落ち込んでしまいます。ニシン漁が消滅の危機を迎えていたそんな頃、「ルポルタージュ・にしん」という本が安藤次男によって執筆されました。彼は凶漁にあえぐ当時の留萌・増毛を取材し、人々の動揺や困窮する暮らしぶりをリアルに記録しています。彼の出会ったほとんどの街の人は大なり小なりニシン漁に投資しており、漁獲の行方に目をギラギラさせ、「○○では千石とれたらしい」という根も葉もない噂に希望を託し、取材に来た著者には「なあに、まだまだこれからですよ」と応えながらもどこか不安を隠しきれない様子で遠くを見つめます。著者はそんな人々の姿を「目に見えない何ものかに魂を奪われている」と表現しました。
第4章、「にしん場の子供たち」ではあまりの不漁に一家で出稼ぎに行った別苅の中学生の作文が紹介されます。「十月十日頃、家ぞく全部が、あばしりへゆくことになった。家には一せんの金もなく、春に使った道具などを売って、汽車ちんをこしらえた。」
もちろん不漁で出稼ぎに行かけなければならないのは他の家庭も同様で、「村の人はあわれなすがたでいもほりにいく」、「毎日待っていた修学旅行がニシンのためになくなった」など、子供たちの胸の痛くなるような記述が続きます。“ルポ”という形で記録された人々のつぶやきは、統計資料などではとうてい知ることのできない生身の心情を描き出し、時代の熱気を伴って現在の我々に思いを伝えてくれるのです。
/ 小野
お問合せ
総合交流促進施設元陣屋
電話 0164-53-3522
Fax 0164-53-3523
増毛町教育委員会
電話 0164-53-2427
メール:
motojinya@town.mashike.hokkaido.jp
携帯サイト
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総合交流促進施設 元陣屋
総合交流促進施設元陣屋は、平成8年に増毛町が建設した文化交流施設です。館内には郷土資料室、図書室、会議室や多目的ギャラリーなどを備え、町内外の方に生涯学習・文化発信の場を提供しています。
また、郷土資料室では、幕末に秋田藩によって元陣屋が築かれ北方警備の拠点として機能した増毛町の歴史を学ぶことができます。
名称:増毛町総合交流促進施設 元陣屋(もとじんや)
住所:北海道増毛郡増毛町永寿町4丁目49番地
電話:0164-53-3522/ファックス:0164-53-3523
・開館時間
午前9時~午後5時
・休館日
毎週木曜日
※木曜日が祝日の場合はその前日
・料金(展示室)
大人・大学生 400円
高校生 300円
小・中学生 200円
※10名様以上は団体料金でそれぞれ100円引きとなります。
■会議室・ギャラリーの使用許可申請書(Excel)
■令和2年度の行事予定
えほんまつり……………………………………4月20日(月)
~ ~5月 6日(水)
こどもシアターvol.1…………………………8月22日(土)
こどもシアターvol.2…………………………9月11日(金)
ハロウィンでトリックオアトリート!……10月18日(日)
元陣屋まつり…………………………………12月13日(日)
また、郷土資料室では、幕末に秋田藩によって元陣屋が築かれ北方警備の拠点として機能した増毛町の歴史を学ぶことができます。
名称:増毛町総合交流促進施設 元陣屋(もとじんや)
住所:北海道増毛郡増毛町永寿町4丁目49番地
電話:0164-53-3522/ファックス:0164-53-3523
・開館時間
午前9時~午後5時
・休館日
毎週木曜日
※木曜日が祝日の場合はその前日
・料金(展示室)
大人・大学生 400円
高校生 300円
小・中学生 200円
※10名様以上は団体料金でそれぞれ100円引きとなります。
■会議室・ギャラリーの使用許可申請書(Excel)
■令和2年度の行事予定
えほんまつり……………………………………4月20日(月)
~ ~5月 6日(水)
こどもシアターvol.1…………………………8月22日(土)
こどもシアターvol.2…………………………9月11日(金)
ハロウィンでトリックオアトリート!……10月18日(日)
元陣屋まつり…………………………………12月13日(日)